ポータブル電源は価格の幅が大きく、「大は小を兼ねる」で選ぶと重くて高い買い物になります。この記事では、停電時に何を使いたいかから、必要な容量を逆算する方法をまとめます。
この記事の結論
- 見る数字は容量(Wh)と定格出力(W)の2つ
- 必要な容量 = 家電の消費電力(W)× 使う時間(h)の合計
- 変換時のロスがあるため、計算した量より余裕をもたせる
まず2つの数字を理解する
| 数字 | 意味 | 決め方 |
|---|---|---|
| 容量(Wh) | どれだけの電気をためておけるか | 使いたい家電の「消費電力 × 時間」の合計から決める |
| 定格出力(W) | 一度にどれだけの電気を出せるか | 同時に使う家電の消費電力の合計より大きいものを選ぶ |
容量が大きくても出力が小さいと、消費電力の大きい家電は動きません。逆に出力が大きくても容量が小さいと、すぐに使い切ってしまいます。
必要な容量の計算方法
家電の消費電力は、本体のラベルや取扱説明書に書かれています。それに使いたい時間をかけて合計します。
計算例(停電1日を想定)
以下の消費電力は計算のための仮の数字です。実際の値は、お使いの家電の表示で確認してください。
| 使いたいもの | 消費電力(例) | 使う時間 | 必要な電力量 |
|---|---|---|---|
| スマートフォンの充電 | — | 2台を各1回 | 約30Wh |
| LED照明 | 10W | 5時間 | 50Wh |
| 電気毛布 | 50W | 6時間 | 300Wh |
| 合計 | 約380Wh | ||
スマートフォンのバッテリー容量は機種によって異なります。上の表では1台あたり15Wh程度として計算しています。
表示容量のすべては使えない
ポータブル電源の電気は、家電に送る際に変換のロスが出るため、表示された容量をそのまま使い切れるわけではありません。使える量はメーカーや製品で異なるので、計算した量に余裕をもたせて選ぶのが無難です。上の例なら、400Whぎりぎりではなく、それより一回り大きい容量を検討するイメージです。
容量以外に見るポイント
出力の波形
家庭のコンセントと同じ「正弦波」で出力できるものは、多くの家電を安定して動かせます。家電によっては正弦波でないと正常に動かないものもあります。
重さ
容量が大きくなるほど重くなります。家の中で動かす、車に積むなど、持ち運ぶ場面を想定して選んでください。
充電方法
停電が長引くと、ポータブル電源そのものを充電できなくなります。ソーラーパネルから充電できるかどうかも確認しておくと安心です。
保管と点検
しまい込んだまま数か月放置すると、いざというときに残量が少ないことがあります。取扱説明書に従って、定期的に残量を確認・充電してください。
探すときのリンク
チェックリスト
- 停電時に使いたい家電を書き出した
- それぞれの消費電力を本体の表示で確認した
- 消費電力 × 時間の合計を出し、余裕をもたせた
- 同時に使う家電の合計より定格出力が大きい
- 残量を確認する日を決めた
まとめ
ポータブル電源は「何を・何時間使いたいか」から逆算すると、必要以上に大きなものを買わずに済みます。スマホの充電と明かりだけなら、モバイルバッテリーと電池式ライトで足りる場合もあります。明かりについては停電に備える明かりの記事を参考にしてください。